会長挨拶

日本超音波医学会第96回学術集会
会長 菊池 昭彦
(埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター
副センター長・教授)
このたび、日本超音波医学会第96回学術集会会長を拝命し、2023年5月27日(土)から29日(月)の3日間にわたり、さいたま市のソニックシティとパレスホテル大宮で学術集会を開催させていただくことになりました。会場はJR大宮駅前にありアクセスには恵まれています。驚くべきことに第96回と長い歴史を持つ本学術集会が埼玉県で開催されるのは今回が初めてです。また、産婦人科領域からの会長は2000年の第73回学術集会における故・岡井崇先生以来の23年ぶりとなります。医師になって3年目になり超音波医学の道に入った時点から長きにわたり私の指導教官であった岡井先生を偲びつつ、重責を果たしてまいります。
学術集会のテーマは「語り尽くす! AI時代の超音波医学」としました。2022年4月現時点で新型コロナウイルス感染症はまだ収束していません。しかしながらこの2年間、多くの学会・研究会がWebまたはハイブリッド開催となり、新たな超音波機器・製品・技術を直に見ながらface to faceで熱く語り合うことができませんでした。私の一番の願いは第96回学術集会でみんなが一堂に会し語り尽くすことです。また、超音波医学にもAI時代が到来しつつありますが、「AIでできること」「AIにできない新技術」「これからの超音波医学におけるヒトの役割」といった内容を、各領域内および領域横断的に深めたいと思います。将来、第96回学術集会開催の頃はこのようなテーマが議論された時代だったことが思い出されるようになればうれしいです。
ポスターは、私の勤務する病院があります小江戸・川越市を背景にしています。新時代となっても先達からの歴史が継承されて今があること、また現在のわれわれは後輩たちのために最善を尽くさなければならないことを感じ、日本超音波医学会学術集会においても伝統を大切にしたいとの思いを込めています。川越市は会場のあるさいたま市の隣ですので、お時間が許せばお立ち寄りください。
参加される皆様にとって忘れられない学術集会にすべく、埼玉医科大学総合医療センター産婦人科医局員一丸となって準備を進めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。
2022年4月吉日